あー、困った!カギのトラブルだと思い込む前にご自身で解決できることもあります。
無駄な出費を抑えるためのちょっとした知恵をお教えします。
キー・ロック・サービス
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扉の鍵が開けにくい、閉めにくい!(ドアの場合)
玄関や勝手口の鍵が回りにくくなりカギでも室内側のサムターン(つまみ)でも開け閉めしにくくなった場合、ドアと柱との位置関係がズレてしまっている可能性が考えられます。ドア側のデッドボルト(鍵を開け閉めすると出たり入ったりする金具)と柱側のストライク(受け座)とが互いに干渉しあっていることが考えられます。そこで、ストライク側の位置調整をしてみましょう。ストライクを固定しているネジを軽く緩め(完全に取り外すと取付ねじのステーが柱の内部に落下してしまいます)上下左右に動かしてみてください。何度かトライされているうちに抵抗なく開け閉めできる位置が出てきます。その位置で緩めたネジを締め付けてください。これで案外直る場合が多いです。
ストライクの取付ネジを緩め、上下左右に位置を動かし、デッドボルトとの干渉を回避してください
引き違い戸の鍵が開けにくい、閉めにくい!
引き違い戸用の室内側のスライドが固くなったり、鍵での施解錠がしにくくなった場合。2枚戸の位置関係がずれてしまうために起こるトラブルです。一般的にドアタイプの玄関よりも引き戸タイプの玄関口の間口が広いため、家屋のわずかな歪みの影響を受けやすくなります。目には見えないレベルですが、ドアの枠が歪んでくるんですね。そうなると2枚戸の内側、外側の相対的な位置関係のバランスが崩れてしまいます。ほとんどの場合はこれが原因です。
対処法としては2枚の戸をしっかりと閉め、室内側のネジを緩め、スライドを上下させ正常な硬さの位置でネジを締め付けてください。それでも改善できない場合は戸のレールの高さを調整する方法もあります。長めのプラスドライバーで各戸のサッシの左右下側のサイドにある小さな穴にドライバーを入れ左右に回すと高さが調整できます。
このほか、レール部分にゴミや小石などがあると締め切った時の2枚戸の位置が合わなくなるため鍵の開け閉めが固くなったり出来なくなったりします。小まめに清掃することをお勧めします。
文章だけでの説明ではなかなか伝わらないと思います。ただいま画像収集中です。後日画像をアップさせていただきます。
鍵は刺さるが回らない!
鍵は鍵穴の所定の位置まで刺さらないと決して回ってくれません。しっかりと奥まで刺さっているかまずご確認ください。
もしそれ以上刺さらなく途中で止まっているときはカギ穴に何か異物が詰まっているか、経年劣化で内部部品がうまく動かずロックがかかっているかです。カギを押した感触が柔らかいけど奥まで入らない場合はゴミや木の枝などの異物の混入が考えられます。小さなお子さんが鍵穴に興味を示し、身の回りのあるものを鍵穴に入れてしまうトラブルがよく見受けられます。この場合は少し無理してでも奥までカギを押し込みましょう。鍵山と鍵穴の部品の位置が合えば、とりあえず開けることができます。その後、様子を見ていただき改善されないようなら鍵屋さんに修理をお願いしてください。たいていの場合、交換しなくても分解修理で直せます。
押した感触が固い場合は経年劣化による内部部品の摺動不良や固着、金属などの異物混入、あるいは折れた鍵が残っている、接着剤を入れられた、などが考えられます。その場合は無理せずにお近くの鍵屋さんに見てもらってくっださい。
カギがきちんと奥まで刺さっていることを確認してください。
車をインロックしてしまった!
慌てていて鍵を使わずにロックすると車のキーを車内に閉じ込めてしまうことがありますね。あっ!と思った瞬間にドアから手を放し半ドア状態でロックがかかってしまった時は、慌てずにドアをゆっくりと閉める方向に押してください。そうすればロックは解除できるんです。緊急呼び出しで現場に着いて車両を確認したときによく半ドア状態でインロックされたケースによく出会います。
半ドア状態でドアがロックしてしまった時はドアレバーから手を離し、
ドアを閉める方向にゆっくりと押してください
金庫のダイヤル番号はわかっているけどうまく開けられない!
家庭用・業務用問わずに、金庫のダイヤル番号はわかっているけどうまく開けられない!といったお電話を頂くことがあります。通常4種の番号でダイヤルを回して開けるのですが、例えばその金庫のダイヤル番号が「75・50・35・10」としましょう。
業務用金庫の場合、まずは鍵を解錠方向に回します(家庭用金庫の場合、ダイヤルを合わせた後、カギを回します)。次に最初の数字を右へ4回(最初の数字のみ4回以上回してもOK。フリーのディスクが順々に押しまわされ正規の位置で固定するのに4回は回さないといけません。それ以上の回数を回しても問題はありません)、75で止め、ここから左へ3回50の位置へ。そしてここから右へ2回35、最後の左へ1回10。通常ならこれで開きます。
ただ、回し方に注意が必要です。回す方向や回転数の間違いや、回す途中で戻したりしてはいけません。ダイヤルは一定方向に”押しまわす”ようにして回してください。
もしこの方法でも開かない場合はお電話ください。電話口で丁寧に説明させていただきます。
金庫のダイヤルを回すときには途中で戻さず”押しまわす”ように回してください
補足:家庭用金庫の場合、まずダイヤルを合わせてから鍵を右方向へ回して開錠となりますが正常にカギが回っていても開かない場合、容量の関係で書類等が噛みこんでいる可能性があります。その場合、マイナスドライバー等を蓋の隙間に入れテコの原理で引っ張ってください。
ドアクローザーの動作がおかしい!
あまりに唐突にドアがバタン!と閉まると大変危険です。最悪の場合、指詰め等の怪我も考えられます。
ドアの上部に付いている装置、ドアクローザーの調整が必要です。開け方向と閉め方向それぞれにダンパーが入っており、オリフィス(油圧、空圧の逃し穴)の口径を調整することでトラブルは解消します。開閉方向のネジをドライバーで回し、適度な速度となるように調整してください。脚立を使っての作業となるため、くれぐれも転落・転倒事故にはご注意ください。
案外多いのがドアクローザーの動作不具合トラブル。ダンパーの減衰力を調整することで
トラブルは解消できます。
鍵は回るけど抜けない!
稀にカギは回り、施錠・解錠はできるけど抜けなくなってしまった!というお電話をいただくことがあります。現場へ出向き状況を見せてもらうのですが、多くの場合、カギを正規の位置へ戻さないで抜こうとされているのが原因。こういったお客様に共通しているのがつい最近鍵の交換をされた方々。鍵穴は縦穴タイプと横穴タイプがあり、鍵交換時にそれぞれ違ったタイプのものに交換された場合、以前の癖で正規の位置を間違ってしまうことが多いようです。
特にMIWAの古い鍵(ディスクシリンダー)から新しいタイプ(U9、PS、PXシリンダーなど)へ交換されたお客様に多いです。ディスクシリンダーは縦穴タイプで鍵を180度回し切りで抜けますがU9やPSシリンダーは横穴タイプで施錠・解錠方向に回した後に元の位置(鍵が水平になる位置)まで戻さないと抜けません。このように今までと違ったタイプの鍵へ交換される際には交換された業者さんに使用方法の説明を納得がいくまでしてもらってください。
カギは正規の位置まで戻さないと絶対に抜けません
スーツケースが開かない!
3桁ダイヤルやTSAロックなどのスーツケースで、ダイヤル番号が分かっており、また鍵で解錠したはずなのに開かない場合は収納している衣服などが開口部の内側で噛みこんでいる可能性があります。その場合、開口部のあわせ面を左右にずらすようにしてみてください。故障でもない限り何度かトライされているうちに開くはずです。それでも開かない場合は鍵屋さんにご相談ください。
その他
錠前の調子が悪くなってもご自身での分解はしないようにしてください。錠前の内部構造は複雑です。ネジを外し蓋を開けた瞬間に内部の摺動を司るスプリングや精密な部品がバラバラに飛んでしまいます。そうなると私たちプロでも修復が非常に困難となり最悪の場合、総取り換えが必要となります。調子が悪くなった場合、お近くの鍵屋さんにご相談ください。
錠前の内部はこのように複雑な構造をしています。決してご自身で分解されないようにしてください
(サンプル写真の錠前は単純な構造の部類です)
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